導入校のご紹介:東京都港区立青山小学校

ゼッタリンクスの「Dr.シンプラー2013」(ドクターシンプラー2013)が、本年6月に港区立青山小学校で行われた「港区立青山小学校研究報告会」 の公開研究授業で活用されました。 この公開研究授業では、あすなろ学級(4〜6年生) の「音楽」・6年生の「国語」の授業で、Dr.シンプラー2013を使ってMicrosoft PowerPoint を楽しく操作しました。
この活用事例のPDFは、カタログ・事例ライブラリよりダウンロードできます。(この事例の内容は2013年7月のものです)

東京都港区立青山小学校は、1875年(明治8年)設立の伝統校。
校舎屋上の里山での野菜づくりや農業体験、学校版環境ISOの認定など、農業や環境についての教育に力を入れている。
同時に、パソコンなどの教育ICTを活用した「インタラクティブスタディ」を全学年に導入するなど、日本の教育のICT化における先駆的な取り組みを実践・発表し、全国的に注目されている。
【教育目標 】
◇ よく考え すすんで学ぶ子
◇ やさしい心をもち なかよくする子
◇ 健康で たくましい子

アプリケーション・パソコン・大型画面の環境(抜粋)
- Microsoft Windows 8
- Microsoft Office 2013
- ゼッタリンクス Dr.シンプラー2013
- Lenovo ThinkPad Tablet 2
- SHARP BIG PAD
CASE.1 あすなろ学級(特別支援学級4・5・6年)での活用
題材:すきな曲を伝えよう
指導計画(全8時間)
- 自分の好きな曲を選ぶ
- ミュージックビデオ(MV)の作り方を知る
- MV制作-1
- MV制作-2
- MV制作-3 <本時>
- MV制作-4
- リハーサルをする
- 好きな曲のMVを観賞、相互に感想

教諭/あすなろ学級 川島 彬 先生(写真・左)
主な学習活動・学習内容(抜粋)
- 「好きな曲」のMV制作に取り組む
- 制作過程で知り得た PowerPoint の便利な機能や新しい機能を発表する。
- 新しい発見が見つからない時は、昨年度からタブレットPCを使用している児童が、使用体験時間が短い児童に機器の使い方について質問がないか尋ねる。

パワーポイントを活用した。
言語活動のポイント
- 今までの体験から感じ取ったことを生かし、自分が感じている曲への思いやイメージを映像や言葉にして表現する。
- タブレットPCの PowrePoint を使い、自己により撮影された写真や動画に言葉を付け加えたりしながら、思い描く楽曲のイメージを言語化し、友達に伝える。
Dr.シンプラーの機能 | あすなろ学級での活用

キーボードくん
ひらがな・カタカナを五十音順に配置したキーボードアプリ。記号や数字、アルファベットもここから入力できます。1〜3年生で習う漢字は、変換せずに一覧から直接選んで入力することができます。

写真やイラストの簡単貼り付け
写真やイラストを、エクスプローラを介さずに選択し貼り付ける機能です。一枚ずつプレビューしながら楽しく作業ができます。

パワーポイントとDr.シンプラー
Dr.シンプラー2013はパワーポイントを使った授業に最適。画像や動画の操作のほか、学年別の配当漢字に対応した変換辞書、文字間や行間の調整など、テキストを制御する機能も多数搭載しており、言語活動の強化につながります。
先生からのコメント
この「Dr.シンプラー2013」がなくては、こういう授業はできなかったと思います。特に「キーボードくん」を使うと、キーボードの使い方がわからない子や、身体的に入力操作がしにくい子でも、ゆっくりですが文字の入力ができたので、みんなで題材に取り組むことができました。このような特別支援学級で役立つユニバーサルデザインの観点で作られたソフトは、普通学級でも同じように役に立ちます。これからも学校全体で使っていきたいですね。
タブレットPCを使った学習では、指やペンで楽しく絵を描くようなソフトが多いですが、それ以上の広がりのないものも少なくない気がします。その点で、OfficeとDr.シンプラーを使えば、授業のゴールや仕上がり像を明確にすることができ、そのためにはどんな機能が使えるか、どんな機能を使うとより良いものになるか、広がりが見えてきます。今回の授業では、「画面の切り替え」の種類を児童同士で教え合う場面がありました。こういう学び合いができるソフトが必要なのだと思います。

CASE.2 第6学年での活用
題材:町のよさを伝えるパンフレットを作ろう
指導計画(全12時間)
- パンフレットの特徴を調べる。
- パンフレット作成の目的・対象者を設定する。
- パンフレットの構想を練り、構成を考える。
- パンフレットの表現を工夫し、下書きをする。
- 下書きを推敲する。
- タブレットを使い、編集する。
- パンフレットを見せあい、評価・改善する。<本時>
- パンフレットを完成させ5年生に紹介する。

主な学習活動・学習内容(抜粋)
「よりよいパンフレットにするためにブレーンストーミングをしよう。」- パンフレットの目的の確認をする。
- 表現の工夫について意見を出し合う。
- 児童の作品を画面に映し、意見交換をする。
- ◯ リード文の言葉の工夫について
- ◯ 写真/文章のレイアウトについて
- ◯ 文字の大きさや色について
- ◯ どのように編集すると効果的かについて
言語活動のポイント
- 体験から感じ取ったことを表現したり、集めた情報を分析/評価/論述したりする。
- ブレーンストーミングを行い、意見を出し合うことで多様な考えを持つ。
- タブレットPCで編集することで、構成や効果を意識した言語表現を工夫することができる。
Dr.シンプラーの機能 | 第6学年での活用

デザインテンプレート・ イラスト
小学生向けのデザインテンプレートやイラスト、先生が校務で使えるテンプレートなど、400種類の素材が最初から使えます。この授業では、イラストを上手く組み合わせて楽しく演出している児童が多く見受けられました。

タブレットPCで写真を撮って加工しよう
タブレットPCのカメラを使えば、撮った写真をその場でスライドに使用することができます。マスク(切り抜き)機能や、色調補正・アート加工を加えて使えば、とても個性的な作品づくりが可能です。

色や模様の一括設定
「背景の色を変える」や「周りの色の組み合わせ」の機能を使うと、簡単にスライド全体の色彩を調整することができます。背景の色と模様を組み合わせや、タイトルの文字や影の色を一括で設定できるので、作品全体のトーンを調整するのにとても便利です。

ブレーンストーミング
大型画面でプレゼンを表示することで、クラスみんなで情報が共有でき、活発な意見発表が行われました。
先生からのコメント
この題材のように、パワーポイントなどのオフィスアプリを使う授業では、子供たちの使いこなす能力にどうしても差が生まれてしまいます。「Dr.シンプラー」があれば、創造的なことが得意な子は新しい表現にどんどん挑戦でき、あまり得意ではない子でも、わかりやすいアイコンやデザインツールを使って見事な作品を仕上げることができるので、苦手意識を持たずに授業を楽しむことができています。スムースに授業が進むので、ブレストや意見発表にも十分な時間を使うことができました。
